「会社にVPNを導入したいけれど、いくらかかるのか分からない」
「VPN機器を買うだけでいいのか、それとも毎月料金がかかるのか」
「中小企業ならどのくらいの予算を考えておけばいいのか」
VPNを検討するとき、最初に気になるのが費用ではないでしょうか。
VPNの費用はサービスによって大きく異なります。
理由は、VPNにはインターネットVPN、IP-VPN、エントリーVPNなど複数の方式があり、利用人数や拠点数、機器、回線、サポート内容によって必要な費用が変わるからです。
現在の法人向けVPNの料金例を見ると、インターネットVPNでは初期費用2万円程度から、月額5,000~20,000円前後が一つの目安です。一方、IP-VPNでは初期費用5万円程度から、月額5,000~50,000円以上になるケースもあります。
ただし、中小企業では「月額料金」だけを比較するのはおすすめできません。
VPN導入では、
- 初期費用
- VPN機器
- 月額利用料
- 回線費用
- 設定費用
- 保守費用
- 社内での管理工数
まで考える必要があります。
この記事では、中小企業がVPNを導入するときに必要になる費用を分かりやすく解説します。
VPN導入費用はいくら?まず相場を確認
VPNの種類によって費用はかなり違います。
代表的なVPNの目安を整理すると、次のようになります。
| VPNの種類 | 初期費用の目安 | 月額料金の目安 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
| インターネットVPN | 約2万円~ | 約5,000~20,000円 | 小規模・中小企業 |
| エントリーVPN | 約5,000円~ | 約5,000~20,000円 | 数拠点を接続したい企業 |
| IP-VPN | 約5万円~ | 約5,000~50,000円以上 | 安定性を重視する企業 |
| 広域イーサネット | 約10万円~ | 約5,000~50,000円以上 | 高度なネットワークが必要な企業 |
これはあくまで一般的な参考価格で、実際の料金は拠点数、回線速度、構成などによって変わります。NTTPCも2026年4月時点の料金相場として同程度の目安を示しています。
つまり、
「VPNなら月○円」
と一律には決められません。
まず、自社がVPNで何をしたいのかを決める必要があります。
【画像①挿入:VPN導入にかかる5つの費用】

内容:
初期費用
+
VPN機器代
+
月額利用料
+
回線・設定費用
+
保守・運用費
下部:
VPNは「月額料金」だけで比較しない
VPN導入で必要になる5つの費用
1.初期費用
VPNサービスを契約するときに初期費用が必要になる場合があります。
内容はサービスによって異なりますが、
- 契約手数料
- 初期設定
- 機器設定
- ネットワーク設定
- 工事
などが含まれることがあります。
インターネットVPNなら比較的安く導入できるケースがありますが、複数拠点を結ぶネットワークでは費用が高くなる場合があります。
2.VPN機器の費用
自社でVPN環境を構築する場合、VPN対応ルーターなどが必要になることがあります。
機器を購入すれば終わりではありません。
将来的な、
- ファームウェア更新
- 故障
- 機器交換
- 設定変更
なども考えておく必要があります。
中小企業向けVPN機器の考え方はこちらで詳しく解説しています。
関連記事:VPN機器の選び方|中小企業向けおすすめ構成
3.月額利用料
VPNサービスによっては毎月の基本料金が発生します。
さらに、
1ユーザーあたり○円
という料金体系の場合、利用人数によって月額費用が変わります。
比較するときは、
基本料金だけでなく、自社の利用人数で実際にいくらになるのか
を計算しましょう。
4.インターネット回線などの費用
VPNとは別にインターネット回線が必要になるケースがあります。
既存回線を利用できる場合もありますが、新しい回線や固定IPアドレスなどが必要になれば追加費用が発生します。
一方、固定IPを必要としない構成のサービスもあります。
5.保守・運用費
見落としやすいのが導入後の費用です。
たとえば、
- VPNアカウント追加・削除
- VPN機器の更新
- セキュリティ対応
- 接続トラブル
- 社員からの問い合わせ
- 機器故障
などへの対応が必要になります。
社員が対応する場合でも、その作業時間は実質的な運用コストです。
中小企業ならVPN費用をどう考えればいい?
中小企業の場合、最も重要なのは、
「高性能なVPNを導入すること」ではなく「目的に合ったVPNを無理なく運用できること」
です。
たとえば10人程度の会社が、自宅から社内NASへアクセスするだけなのに、大規模企業向けネットワークを導入する必要はないでしょう。
逆に多数の拠点を常時接続し、大量のデータを扱う企業なら、料金だけでVPNを選ぶべきではありません。
まず利用目的を決める
たとえば、
- 自宅から社内PCへ接続したい
- NASへアクセスしたい
- 支店と本社を接続したい
- 社内システムを外から利用したい
などです。
目的によって必要なVPNが変わります。
NASへの外部アクセスを検討している場合はこちらも参考になります。
関連記事:NASに外部からアクセスする方法
初期費用を抑えてVPNを導入したい中小企業へ
VPNでは機器購入費や設定費が必要になるケースがあります。
一方、だれリモVPNは現在、機器導入費0円・初月無料で案内されています。専用機器のレンタル代も月額基本料金に含まれています。
【CTA①:だれリモVPNの詳細を見る】
「だれリモVPN」の料金はいくら?
ここで、中小企業向けリモートアクセスサービス「だれリモVPN」を具体例として見てみましょう。
現在案内されている料金は次の通りです。
| 項目 | 料金(税込) |
|---|---|
| 機器導入費 | 0円 |
| 初月 | 無料 |
| 月額基本料金 | 13,200円 |
| 1ユーザー | 990円/月 |
| 専用機器レンタル | 基本料金に含む |
| 契約期間 | なし |
たとえば10ユーザーなら、
13,200円 +(990円 × 10人)
なので、
月額23,100円
です。
15ユーザーなら、
13,200円 +(990円 × 15人)
= 月額28,050円
となり、この15ユーザーの例は公式ページにも掲載されています。
5人なら?
13,200円 + 4,950円
= 月額18,150円
20人なら?
13,200円 + 19,800円
= 月額33,000円
人数が増えると総額も増えるので、自社の利用人数で計算することが大切です。
だれリモVPNは初期費用を抑えやすい
だれリモVPNの特徴の一つが、VPN専用機器を購入する必要がないことです。
専用機器「FLINT plus」はレンタルで提供され、現在は機器費用0円と案内されています。既存ルーターなどへ専用機器を接続して導入する方式です。
そのため、
VPNルーターを購入 → 設定を外注 → 固定IPを契約
という構成と単純比較するのではなく、
導入から運用まで含めた総額
で比較することが重要です。
VPNの費用で見落としやすい「運用コスト」
VPNを比較するときに、月額料金だけを見てしまうことがあります。
しかし中小企業では、むしろ運用負担が大きな問題になる場合があります。
VPNの設定を誰がする?
自社構築の場合、ネットワークやVPNについて分かる社員が必要になります。
分からなければ外部業者へ依頼することになります。
トラブル対応を誰がする?
「VPNにつながらない」
「パソコンを買い替えた」
「新しい社員を追加したい」
といった作業も発生します。
セキュリティ対応を誰がする?
VPN機器も導入したまま放置することはできません。
脆弱性への対応やアップデートなど、継続的な管理が必要です。
VPN利用時のセキュリティ対策はこちらで詳しく解説しています。
関連記事:VPN利用時のセキュリティ対策|中小企業が注意したいポイントを解説
【画像②挿入:VPN費用を比較する5つのチェックポイント】

内容:
① 初期費用
↓
② 月額料金
↓
③ 利用人数
↓
④ 機器・回線費
↓
⑤ 保守・管理コスト
下部:
「3年間の総額」で比較すると分かりやすい
VPNは「3年間の総費用」で比較する
VPNサービスAの月額料金が安くても、
- VPNルーター購入
- 設定費
- 固定IP
- 保守費
などが別途必要なら、総費用では高くなる可能性があります。
そこで、
初期費用 + 36か月分の月額料金 + 機器・回線費 + 保守費
で比較してみましょう。
これをTCO(総保有コスト)の考え方で比較すると、サービスごとの本当の費用差を把握しやすくなります。
10人でだれリモVPNを3年間利用した場合の例
現在の料金を単純計算すると、
月額23,100円 × 36か月
= 831,600円
です。
機器導入費は現在0円です。
ただし、初月無料などの条件があるため、実際の請求額は契約開始時期などによって変わります。契約時には最新の料金・条件を公式ページで確認してください。
こうした計算を他のVPN候補でも行えば、月額料金だけでは見えなかった差が分かります。
「VPN機器を自分で管理するのは難しい」という会社へ
VPNでは料金だけでなく、導入後に誰が管理するのかまで考える必要があります。
特にIT担当者がいない中小企業なら、機器購入費の安さだけでなく、設定や運用のしやすさも比較しましょう。
【CTA②:だれリモVPNの公式サイトを見る】
VPN費用を安くする5つのポイント
1.必要な社員だけ利用する
全社員がVPNを使う必要があるとは限りません。
営業担当者や管理職など、社外から社内ネットワークへアクセスする社員だけに絞れば、ユーザー課金型サービスでは費用を抑えられます。
2.既存のネットワークを活用する
既存回線やルーターを活用できれば、設備投資を抑えられる可能性があります。
3.固定IPが本当に必要か確認する
VPN方式によっては固定IPが必要になる場合があります。
一方、固定IPを必要としないサービスもあるため、自社の用途に合わせて検討しましょう。
4.機器購入費だけで判断しない
安いVPNルーターを購入できても、設定や管理を外注すれば別途費用がかかります。
機器+設定+保守
まで含めて比較しましょう。
5.必要以上の性能を選ばない
数人で社内NASへアクセスする会社と、数十拠点を常時接続する企業では必要なネットワークが異なります。
自社に必要な規模を明確にすることが費用削減につながります。
VPNの料金だけで選ぶと失敗する理由
最も安いVPNを選べばよいわけではありません。
特に法人利用では、
- セキュリティ
- 通信安定性
- 管理のしやすさ
- サポート
- 利用可能な端末
- 同時接続
- 拡張性
なども重要です。
たとえば月額料金が多少高くても、管理負担が大幅に減るなら会社全体では安くなる可能性があります。
逆に低価格でも、トラブルが発生するたびに外部業者へ依頼する必要があれば、運用費用が増えてしまいます。
VPN導入前に見積もりで確認したい項目
VPNサービスへ問い合わせるときは、最低限次の点を確認しましょう。
- 初期費用はいくらか
- 月額基本料金はいくらか
- ユーザー料金はあるか
- VPN機器代は含まれるか
- 設置費用は必要か
- 回線費用は別か
- 固定IPは必要か
- 保守費用は必要か
- 最低契約期間はあるか
- 解約費用はあるか
この項目を同じ条件で比較すると、料金差を判断しやすくなります。
VPN導入費用についてよくある質問
中小企業のVPN導入費用はいくらくらいですか?
VPN方式や利用規模によって大きく異なります。
現在の相場例では、インターネットVPNなら初期費用2万円程度から、月額5,000~20,000円前後が一つの目安です。
VPNルーターはいくらですか?
製品の性能や同時接続数などによって異なります。
購入価格だけでなく、設定・保守・更新まで含めて検討してください。
VPNには毎月料金がかかりますか?
サービスによります。
自社で機器を購入して構築する方法もあれば、月額制の法人向けVPNサービスもあります。
VPN導入に固定IPは必要ですか?
構成によって異なります。
固定IPが必要な方式もありますが、固定IP不要で利用できるサービスもあります。
だれリモVPNはいくらですか?
現在は、機器導入費0円、月額基本料金13,200円(税込)+1ユーザー990円(税込)と案内されています。初月無料で、契約期間の縛りもないとされています。
まとめ|VPNは初期費用・月額・運用費の総額で比較しよう
VPN導入費用は、サービスによって大きく異なります。
比較するときは、
初期費用
だけではなく、
月額料金
だけでもなく、
- VPN機器
- 回線
- 設定
- ユーザー料金
- 保守
- 社内管理
まで含めて考えることが重要です。
特に中小企業では、IT担当者の作業時間も見逃せません。
「安いVPNを買ったものの、管理できる人がいない」
という状態になれば、結果的にコストが増える可能性があります。
まず、
何人が使うのか → 何に接続するのか → 誰が管理するのか
を決め、その条件で複数の方法を比較しましょう。
初期費用を抑えてリモートアクセスVPNを導入したい方へ
だれリモVPNは現在、機器導入費0円・初月無料・契約期間なしで案内されています。月額は基本料金13,200円+1ユーザー990円です。
自社でVPNルーターを購入・設定する場合と、導入から運用まで含めた費用を比較してみるとよいでしょう。


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